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ご家庭で温灸を!

温灸は乳児から高齢者までどなたでも気軽に利用でき効果的です。 お灸の痕が残らず、熱さを我慢する必要もなく、心地よい温熱を感じます。 やり方も簡単で、ツボに関係なく、ご自分の痛いところにして結構です。

子供に!

特にお勧めしたいのが小学生と中学生です。 原因は不明ですが、ほとんどの小中学生に顕著な凝りがあります。 肩や背中を軽くさわってみても、痛がったり身をよじったりしてストレスがかなりたまっているようです。

治療は右手で温灸を持って、左手の人差し指・中指・薬指の三本で、うつぶせにした人の肩や背中を押さえると、痛がったり、くすぐったがったりするところに温灸を当てます。熱くなれば他の場所に移していきます。 小中学生の場合は、痛かったところがすぐになくなるので興味深いです。 また温灸をして凝りがなくなるとリラックスしてぐったりとなってきます。

老化防止に!

老化とともに下腹に力がなくなってきますので、診察するとどの程度老化がすすんでいるかがわかります。 子供でも反応がでていることもあります。

オシッコのきれが悪くなる・オシッコに勢いがない・腰痛が起こり易い・肩に力が入って凝る・ 失禁することが多い・トイレまで間に合わない・精力が弱くなった、などなど下腹の滞りからくることが多いです。 温灸を下腹の堅いところや痛いところに長時間するとよろしいです。お臍の下2~3cmのところや、お臍と恥骨の中間くらいのところをよく使います。

カゼの初期に!

かぜの初期や鼻炎などの鼻づまりにも温灸は即効性があります。肩や首などがよろしいですが、特に効果的なツボは、首の後ろの一番大きな骨(大椎)の上に20分以上するとよく効きます。

使用法と注意

温灸器の中に棒もぐさ(太乙薬條)を入れ、先端に火をつけて温灸器内2~3センチまで引き入れてから患部に当てます。 カゼの大椎や下腹に長くする場合は、熱くなったら棒灸を遠ざけ、熱がわからない場合は近づけるなど調整しながら行います。 治療中は時々温灸の灰を落としてください。使用後は火消し器(温灸器付属のもの)に温灸の先端を入れてから温灸器とともに保管します。

温灸の燃え方が悪い場合は温灸器を洗う必要があります。水につけて内部を丸洗いしてください。数時間水につけておくと固まったヤニも金タワシで容易にとれます。

歯磨きと同じように毎日するのが理想です。 毎日汚れる歯を磨くように、毎日からだにはストレスやコリがたまりますので、毎日温灸でリラックスすると病気の予防になります。





お灸の良いところ
  • (1)自分で治せて自己管理ができる
  • (2)副作用がない
  • (3)お金がかからない
  • (4)素人でも簡単にできる(ツボにこだわらない)

灸のすえ方小豆くらいのモグサで、できるだけ柔らかくこよりを作ります。やりにくい人は、ボール紙と名刺にはさんで左右に動かすとうまくできます。 灸をすえるところを少し湿らせます。線香に火をつけます。線香は太めのゴマ線香がよいでしょう。モグサに火をつけるときに、モグサの先によくひっかけてしまうので線香の灰はこまめに落として下さい。こよりにしたモグサを米粒の半分くらいにちぎって湿らせたツボに立てます。ちぎりにくければハサミで切っておいても結構です。モグサに火をつけます。モグサの上端によく灰を落とした線香の先を軽く接触するようにするとひっつくことがありません。燃えたモグサの灰の上に、次のモグサを順々につんですえていきます。(普通は症状 によって3~9くらい) 

うおのめの灸のすえ方

うおのめは灸で確実に治ります。すえ方は同じですが、こよりをつくるときにできるだけ固くもみます。灸の大きさは米粒大です。毎日熱くなるまで、すえるごとに灰をとってすえて下さい。50~100もすえないと熱くならないこともありますが気長にやりましょう。うおのめの灸は不思議なことに全然熱くありません。熱く感じたら止めればよいので我慢もいらずに簡単です。また紫雲膏を併用するとより効果的です。

知熱灸のすえ方

知熱灸は痕も残らず我慢もしなくていいので、子供や痕をつけたくない方にピッタリです。やり方は普通の灸と一緒ですが、灸の熱さがわかったらすぐに灸をつぶすか押しつぶします。ツボの周りが赤くなる程度にすえればよいでしょう。