ヨモギ

 ヨモギはどこにでもある植物です。葉の裏の産毛を精製してモグサとして使い、ヨモギ餅として食用にし、民間療法では血止め草として生の葉を傷につけたりして、非常に有用な植物です。漢方でも止血薬として他の生薬と混合してよく使います。 12月から3月までは乾燥しやすい季節ですので、ヨモギを浴剤に使うとよろしいです。

 方法は木綿の袋に乾燥したヨモギの葉を二つかみくらい入れてお風呂で揉んで抽出します。または大きなやかんにヨモギをたくさん入れて煎じてカスを除いたものをまとめて冷蔵庫に保管し、入浴の度に少しずつ使っても結構です。

 皮膚が乾燥して痒く、粉が落ちるような場合にもよく効きます。また冷え性の方もお風呂からあがったあとはいつまでも体がポカポカとして気持ちが良いです。ヨモギは匂いもよいのでどなたが入浴しても喜ばれます。お風呂から上がるときにシャワーは止めてください。せっかく体についたヨモギのエキスが流れてしまいますから効果がなくなります。

 ヨモギを採集するのが困難な方は漢方薬局でお求めください。乾燥して刻んだヨモギ500gが二千円くらいで売っています。