婦人病

 婦人病とは卵巣膿腫・子宮内膜症・更年期障害などの総称です。漢方の考えかたでは病名は違っても、おおまかにすべて骨盤内の渋滞とします。こういう患者さんの診察をしますと、目の下にクマがあったり、肌荒れが多いです。またお腹をさわってみると堅いところがあったり、患者さんが痛がったり、中には非常に冷たく感じる人もいます。自覚症状が改善しても診察した状態に変化がない場合は再発することも多く、逆にまったく自覚症状が変わらない人でもお腹などの状態がよくなれば、まもなく全快でしょう。

 不妊症の患者さんもお腹の状態がよくなるとうまくいく人が多いです。体外受精などの局所的な治療と全体的な漢方治療との併用はより効果的ですし、例えば卵巣膿腫の患者さんで手術をして良くなっても骨盤内の渋滞を改善しないと再発する人がたくさんいます。やはり漢方治療の併用がよろしいです。

 最近特にご婦人と子供の体がおかしいと感じます。体温が35度台の人も結構いるようです。生理がなかっても平気な若い人もいます。肌荒れや抜け毛なども漢方のように全体的な治療が必要です。またご自分では悪くないと思っている方でも、お腹を診ると治療が必要な人もたくさんいます。一度お気軽にご相談ください。