代替医療?

 最近は今までの西洋医学だけでなく、代替医療が注目されています。考えてみれば現在主流の西洋医学も日本がドイツ医学を採用してからたかだか百年あまりのことで、歴史のうえでは様々な医療が行われてきたわけです。ひょっとすれば将来は西洋医学が代替医療になる可能性もあるわけです。まあ西洋医学独裁制よりも代替医療を兼ねるほうが可能性も広がり、患者さんの生活の質は高まるものと思われます。

 代替医療と呼ばれるものにも、世界の伝統医学・各種民間療法・健康食品やサプリメント(最近は機能性食品と呼ばれてますが)など玉石混合の世界で、毎日のごとく新聞やテレビに、あれがいい、これが効くと情報が氾濫しています。お金儲けもからんでくるので御用学者も登場し、もういったい何を信じてよいのか、わけのわからない世界になってきました。サプリメントも最近の流行ですが実際にどこまで有効かどうかは疑問で、評価にはこれからの時間が必要でしょう。

 これら代替医療を総合的に考えると、個人の体に合っているかどうかわからない健康食品などよりも、個人だけの治療である、漢方薬や鍼灸のほうが優れているのは当たり前のことです。反面正しく合っていないと害が生じる場合もあり、治療者により成績が変わってきますので、治療をえらぶ患者さんにも注意が必要となってきます。